歯科保存治療

歯を残す(保存する)ためには、なにが必要でしょうか?
それは適切な精密な保存治療を行うことです。またそれを維持するための精密な補綴治療の上に適切な予防プログラムがなされることです。
歯科保存治療とは歯を可能なかぎり抜くことをせず、口の中に維持、保存し機能させることを目的とした治療分野です。

またこれは、根管治療、歯周病治療、保存修復治療の総称です。
詳細は「根管治療とは」「歯周病治療とは」「虫歯治療とは」のそれぞれの項目を参照ください。

歯科保存治療

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保存修復治療とは、皆さんが想像する一番歯医者さんらしい治療、虫歯治療のことです。ただ単純に虫歯治療といっても、そこには、う蝕学(カリオロジー)と呼ばれる、予防歯科治療や歯科接着学を含んだ広い意味です。
つまりこれら保存治療とは、歯や歯周組織といった、組織そのものを回復、修復するために行われる治療のことを言います。

欧米諸国においての根管治療、歯周病治療の評価は非常に高くインプラント治療や審美治療などとほぼ同等もしくはそれ以上の評価をされています。
なぜか?
冷静に考えてみれば、簡単なことです。失ったものを人工物で補う置換外科と組織修復では、組織の温存が行われるのであれば、それは人工物では決して再現できない、機能回復を行うことができるからです。むしろ、組織の保存、温存ができることの方が価値があると言えます。

例えば一度、神経を取ってしまうと痛みを感じないためにその後、その歯が虫歯に犯されてしまった場合にも気づかず対応が遅れてしまうと抜歯にいたってしまうのです。また、咬み合わせ(噛み合わせ)においても神経のない歯やインプラントは数倍鈍感で自身の機能運動自体で、組織の破壊を起こしてしまいかねないということが言われています。

つまりは、不適切な保存治療は抜歯に直結することになりますし、逆に適切な保存治療は健康な状態で歯の保存が可能になります
特に、根管治療、歯周病治療は専門性が高く、我が国では保存修復治療に比べて、保険治療での評価がとても低かったことによりまだまだ欧米に比べて、患者様レベルにまでその重要性が伝わっていないのが現状ではないでしょうか?
それでも昨今、歯周病治療は患者様にも広く知られるようになり始めています。健康寿命の鍵が歯科であるというのも医療従事者にとっていまや常識です。しかし、根管治療についてはまだまだではないでしょうか?
歯科保存治療を高いレベルで行うためにはそのどれも欠くことができません。
世界標準の歯科治療にて健康で美しいお口の健康を手にいれる、また維持するお手伝いをさせていただきたく思います。
まずは、歯科保存の肝となる根管治療、歯周病治療の成功のポイントをご覧ください。今まであなたが受けていた治療はそのように行われていたでしょうか?もし行われていなかったとしたら、それは歯を残すチャンスが残されているかもしれません。

※当然のことですが、歯科医学的、もしくは患者様の条件により抜歯(歯を抜くこと)をお勧めさせていただく場合もございます。

国民皆保険診療はあくまで国の事業で行われており、我々は保険診療を行う場合、その規則に従う必要があります。診療報酬、材料、使用可能な材料などが厳しく規定されております。そのため、医院を運営していく上では、治療にかけられる時間、コスト、人員は決まってきます。それは悪いことだけではなく、管理する国側としては、一定水準の医療を提供するため、材料、治療方法は安全で全ての人に与えられるべきであろうと考えられたものであるでしょうし、診療報酬も規定することで、国の医療費の管理を行なっているのだろうと思います。このことが、全ての国民が一定水準の医療を受けられることを目的とした国民皆保険の最大のメリットだと考えます。
また本来どこの歯科医院にいっても同じような結果を得られるようにしようと調整されたものです。
しかし一方で最大の欠点は、患者様のニーズ通りの治療やホスピタリティー、サービスを受けられない場合もあるということです。
こちらに関しても、古くから、セラミックスの歯など全ての国民に与えるべき一定水準という範囲を超えると考えられるものは、自由診療、保険外診療として認められているわけです。場面によって使い分けることが、患者様側の選択の自由なのかもしれません。

そのため当院、根管治療、歯周病治療専門歯科医院 Advanced Dentistry,Endodontics&Periodonticsでは保険外診療(自由診療)のみ行っております。
診療システムについては「包括歯科診療とは」を、またなぜ保険外治療が必要なのか、保険診療と何が違うのかなどの詳細は、下記リンク「精密な歯科保存治療を適切に行うためのポイント」のそれぞれキーポイントの項目を見ていただけるとご理解いただけると思います。

また保険診療をご希望される患者様は併設されております、峯デンタルクリニックにてご予約いただけますと幸いです。
下記リンクよりアクセスできます、峯デンタルクリニックは保険診療を中心に治療させていただいております。

※保険外診療をご希望される、検討されている患者様の場合であっても初診時、また保険診療内で可能な検査は保険診療にて 対応させていただくことは可能です。

精密な歯科保存治療を
適切に行うためのポイント

補綴治療(Prosthodontics)
予防治療(Preventive Dentistry)

歯科保存治療の重要性はもちろんですが、治療された歯もしくは歯周組織は一度治癒または病状安定というところまで至ったとしても、残念ながらその治療結果は無条件に永久的に維持されるものではございません
まずは、回復された歯や歯周組織を機能させるために補綴治療がなされる必要があります。
補綴治療とは一般向けにいわれる被せ物、差し歯のことです。もちろん、歯の一部を修復して、補綴治療の必要がない場合もありますが、根管治療や歯周病治療が必要になった場合は補綴治療を伴うことがほとんどです。

根管治療においては、新たな細菌感染を起こさないために、歯周病治療においては、歯周病に悪影響のある噛み合わせなどの力を管理するためや、汚れがつきにくく歯周病の再発を防ぐため、可能なかぎり精密な補綴治療が必要となります。

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また精密な補綴治療がなされた後、それはまた治療結果を長期に維持するための新たなスタートを意味します。
歯周病や虫歯の原因となるデンタルプラーク(口腔内細菌)を取り除き、清潔な状態を保つため、歯科衛生士と協力し定期的な口腔内清掃、検査を行う予防治療、予防プログラムが必要となります。
歯周病は患者各自の口腔清掃(セルフケア)、歯科医師や歯科衛生士による継続的な口腔清掃(プロフェッショナルケア)によって回避できるとされています。セルフケアと呼ばれる患者様だけの清掃では、歯周ポケットの深い部分やかぶせ物のある部位は完全には清掃できないことが数々の論文により証明されています。

かみ合わせについては、わずかですが、日々変化を起こしていますので、歯科医師の検査、確認が必要です。

検査機器にて、時間的な変化を見たり、経過観察を行います。
最後に定期健診の頻度ですが、歯周病菌の数は治療後、平均9~11週で最初のレベルに戻ってしまうとの研究結果、見解が多く、もちろん個人差がありますが、これらを考慮すると3か月を基本とし、個々の状況により決定されるのが適切だと考えます。
適切なメインテナンス、予防治療で快適な食生活と健康を維持なさってください。
私たちとともに頑張っていきましょう。

ご紹介いただける先生へ

  • 根管治療が治らない
  • 根管治療時、ファイルが折れてしまった
  • 抜歯と判断したのだが、患者様が保存を望んでいる
  • CTをとってほしい

など特殊な道具が必要になると思いますので、私でご協力できることがありましたらお問い合わせもしくは電話にてご連絡いただけると幸いです。
先生のご要望や根管治療のみ行い患者様を戻してほしいなど、可能なかぎりご希望に添えるようにさせていただきます。

患者様ご紹介の流れ

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    フォームや紹介状にてご依頼下さい

    現在無料相談となっておりますフォームよりお問い合わせいただくか、電話にてお問い合わせ下さい。
    ご紹介時には、下記よりダウンロードできる紹介状を記載の上、FAXかメールでいただけると幸いです。

    ※紹介状は症状などがわかるようなものであれば、御院でご使用のものでも構いません。

    ※リスク判定は必要であればご使用下さい。紹介時に、必ずしも必要なものではありません。

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    予約
    患者様にこちらから連絡させていただきご予約をおとりいたします。
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    紹介先へのご報告
    患者様とご予約した、もしくは予約に至らなかった旨をご紹介先の先生へご報告いたします。
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    治療
    患者様とご相談のうえ、ご依頼部分までの治療を行います。
  • 5

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    依頼の治療内容の結果の報告と術後の相談
    治療経過と予想される結果のご報告を行います。