• 予約について

    当院では、現在多くの患者様にご来院いただいております。

    そこで予約がとりにくいという問題が発生しております。

    当院では、当初より治療の質を一番に運営をしてまいりました。

    そのため、患者様の治療の時間は可能な限り長くとらせていただくようにしております。

    一般的に我が国の保険制度の中では、治療時間や説明に対して、費用が発生するという概念が存在しません。つまり長く診療しようが、短く診療しようが、時間による費用の増減はありません。

    また治療の難易度や治療した先生、技術力などで治療費用は概ね変化はありません。

    そのため、ビジネス的に考えると、同じ時間内であれば、より多くの患者様を診させていただいた方が、

    売り上げが上がるということになります。しかし一人当たりの治療時間は減ってしまいます。また、予約は1日に診療する人数を増やせばとりやすくなるのです。

    患者様のことを考えると、治療時間を長く取り、質を担保したい。しかし、診療報酬などの観点なども含めると、歯科医院の売り上げはさがります。また、予約は取りづらくなってしまいます。

    現代では、歯科医院側も患者様側も何を重視するかが重要なポイントになりつつあります。

    簡潔に述べると歯科医院もどこに行っても一緒という風潮の時代から、どこの歯科医院にどんな理由でいくかを患者様側が選ぶ時代になったと言えます。

    ファーストフードを望むか、落ち着いたレストランにいくかと同じになってきたと言えます。

    当院で重要視しているのは、治療の質です。そのため十分な治療時間をとれば取るほど予約が取りづらくなってしまうのです。

    ご理解いただけますと幸いです。

    詳しく背景を知りたい方は続きをご覧ください。

    ここからが詳しい理由になります。

    もちろん、歯科医は医者といえども、歯科医院自体は営利団体であり、歯科医療はビジネスであることに変わりはありませんので、

    昔から、特に保険診療に関しては、1日に何人の患者様を診るかは歯科医の間でも話題の中心でした。

    つまり、人数を多く診ているということは、売り上げは上がりますし、患者様を多く診た、役に立ったという満足感が得られ、

    自尊心を高めることにもなるからです。

    その当時の強者の先生は1時間に6人、7人をさばくというのはザラでした。この当時は、歯科医院もあまり多くなく、

    患者様もひとつの医院に集中する傾向にあったからとも言えます。

    また当時は、痛みが主な来院理由でした。そのため、予約に空きがないなどと言っている場合ではなく、とにかく来院した患者様はすべて診る

    ということも当たり前でした。

    そのため、歯科医は患者様の痛みをとりとにかく来院された全ての患者様をさばくことにしか頭がいかないほど、混んでいた歯科医院も多かったと思います。

    特に都内以外の昭和の歯科医院や病院は待合室が広く、患者様で満杯、治療を受けられるまで1時間、2時間待つというのも珍しくなかったと思います。

    1時間待たされて、治療時間は10分なんてこともあったかと思います。

    しかし、いつの日か患者様のニーズは高まり、治療までの待ち時間がわからない1時間、2時間待つのは苦痛だ(もちろん今でも15分〜30分程度お待たせしてしまう場合もありますが)

    十分に説明を受けたい、質を重視して欲しい、最近ではプライバシーに配慮して欲しい(できれば個室治療室やカウンセリングルームなどで治療を受けたい)

    などと言われるようになりました。

    そのため、ニーズに配慮すると十分な時間をとることや、落ち着いた環境、高い治療レベルを患者様が望んでいることになります。

    今回は予約というところに注目してこの後のお話をしていきます。

    前述の患者様があふれていた時代の治療時間は1時間に少なくとも3人から多い視界で6、7人と診ていました。

    そのため、単純に計算して、一人当たりの治療時間は多くても20分〜少ない場合は10分にも満たないのです。

    そこで現代の患者様のニーズを満たす治療時間と保険制度の限界を考えたときに歯科医師は悩むのです。

    保険診療において、私どもの考える適正もしくは、最低必要な治療時間は30分と考えます。

    内訳は

    1、患者様の導入やその前の準備 5分

    2、治療時間(治療、治療前後の説明を含む)  20分

    3、道具の片付け、診療台の清掃 5分

    のようになります。もちろんこれは目安ですし、場合によってはもっと時間が必要なことの方が多いと考えます。

    これには決まりはなく歯科医院によって自由に設定ができます。

    問題はHPなどにも記載していますが、歯科保険制度の報酬が現在の患者様のニーズや歯科医院のコストに合わせて十分に高くなっているとは言いがたく、

    十分に配慮をされた中での決定なのかと思われますが、十分とは言えない報酬のままで、昔から方法などもあまり変化せず、報酬は都度最低限度の引き上げで国の側も歯科医師の側も

    せめぎ合っているのが、現状です。(こちらに関しては私個人の意見ではありません。詳しくお知りになりたい方は、保団連等の他の団体のHPや資料などをご覧になってください。)

    そのため、現在も、治療時間を犠牲にし、患者様を多く見ることを優先している歯科医院も多くあります。このような歯科医院は売り上げは上がりやすく、

    予約は取りやすくなります、その代わり患者様の待ち時間が増えてしまったり、治療の質は下がり、説明は不足する傾向になります。

    このような歯科医院を否定する気はありません。

    ここからは私どもの考えです。

    考えていただきたいのですが、我々歯科医はいわばプロフェッションです。プロフェッショナルとは違います。(アマチュアの歯医者というのは存在しません。その場合プロフェッショナルではなくプロフェッションと言うそうです。)

    世界陸上やオリンピックの100メートル走を考えてみてください。

    9秒台で争っている中、13秒かかる選手はいませんし、ましてや5秒で走ることができる選手は絶対にいないのです。

    自分は治療が早い、若い先生やこだわりの強い先生は下手なんだ、多くの患者を見ることが正義なんだとおっしゃる先生もいらっしゃいます。

    このようにおっしゃる先生を否定は致しません。

    しかし、5秒で走る選手は絶対にいませんし、5秒で走るとすれば、そこにはなにかしらのカラクリがあるはずです。

    一番大事な患者様に提供する商品である、治療の質を落としてしまって良いでしょうか????つまり、治療時間は10分などでは到底できるものではありません。

    10分で治療するというのは、5秒で走るのと一緒と考えます。

    たしかにとても技術が高くスピーディーにそれなりのレベルでこなせる先生を私は知っています。それはそれで、とても技術が高いです。

    しかし、説明という部分はどうでしょう?

    いくら先生の説明が上手で動画などを駆使しても、患者様にとって歯科治療は複雑です。

    治療はできたとしても。説明が不足することになります。

    現に当院にいらっしゃる患者様の以前通っていた歯医者の一番の不満は説明不足です。

    たとえ、1ヶ月に1回しかとれなくても質を担保してくれる歯科医院にいくことを強くお勧めいたします。

    もちろん、重症度の高い方は1ヶ月に1度ではいつまで経っても治らないばかりがその間に重症化してしまいます。

    上記の話はあくまで、一般的な保健治療に関してのお話です。

    それを解消するのが自由診療であったりするのです。

    自由診療については、後日また記事を書かせていただこうと思っています。

    テーマ『自由診療を勘違いしている歯科医が増えてきている』

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