2022.01.10
歯医者選び 1
新しい年を迎え、みなさまいかがお過ごしでしょうか、コロナウィルスの影響が消えない世の中ですが、
そんな時こそ、ご自身の健康管理が大切になるところかと思われます。
また歯科医療は、肺炎との関連が強く、コロナ対策のひとつと考えられています。
そこで今回は、みなさんの気になる歯医者さん選びについてお話ししたいと思います。
ずばり、あなたが歯医者を選ぶ時にどのような点を考慮すれば良いのか?
いい歯医者とはどこなのか?
一言で言うと、その患者様の希望によります。
・早く簡単な治療で終えたい
・できるだけ保健診療だけで終えたい
・今気になっているところだけやってもらえれば良い
・詳細な説明はいらない
などがご希望の方は、年中無休、土日、祝、診療で夜遅くまで営業している歯医者さんが適しています。
なぜかというと、そのように営業日数や営業時間の多い歯科医院は多くの患者様を見ることで、医療機関としての役割、ビジネスを行っている歯科医院だからです。
そのため、予約はとりやすくなり、その反面、一人一人に時間をかけていくことは難しくなるため、処置は必要なところだけ簡単に行います。
また、キッズスペースがあったり、バリアフリー、いつでも通える、保険診療中心を売りにしていることが多く、病院内も大きい傾向にあります。
クチコミでは、先生がやさしい、スタッフが明るい、子供を連れて行っても安心などのクチコミが多くなります。
難しい説明や、患者様の根本的な原因である歯並びや、かみ合わせについて詳しく聞かれたり、言われることはありません。
欠点としては、専門診療の体制が整っていないため、治療難易度の高い治療は苦手なこと、簡単に治療してくれる反面、セラミックスなどの質が低い傾向にあります。
特に根管治療、歯周病治療、インプラント、審美治療などの専門性の高い治療の場合は、患者様にはわかりずらいですが、専門家が見ると技術レベルが高いとは言えないこともあります。
このような歯科医院でも、マイクロスコープやCTは置くようにはなってきていますが、普段使いではなくここぞというときに使用することも多いようです。
専門的なレベルを望んでいる患者様からは治らない、見た目が悪いなど悩みをよく聞きます、このような方が専門的な歯科医院にセカンドオピニオンに行くことになります。
また営業時間の関係で、スタッフや担当医がいつも変わってしまうなどのことがあります。
チーム医療という言葉で聞くと聞こえがいいのですが、その部分を好まない患者様もいらっしゃいます。
しかし、難しい治療やより踏み込んだ治療よりも、通いやすく、手軽に白い歯、ホワイトニングと言う場合にはとても良い印象を受けると思います。
そのため上記の希望のある方にはとても良い歯医者さんと言えます。
大型の予備校や規模の大きなチェーンのジム、ユニクロさんのような大型洋品店などのイメージです。
・時間や費用をかけてもしっかり治したい
・学術的な説明を受けたい
・自分の状況、悪い部分を忖度なく説明を受けたい
・ご自身の口腔内、全身の健康を管理してもらいたい
・専門範囲を超えた場合に適切な専門機関に紹介してもらいたい
このような患者様には専門医療に強い歯科医院が向いています。
なぜかというと専門医療を行うには、スタッフ、歯科医師の知識、技術だけでなく、病院のシステムがそもそも違っていなければならないからです。
保険診療を行なっているかの有無もありますが、歯科医師の考え方自体が保健診療を中心に行う歯科医師と違うからです。
まずは患者様の全体をとらえ聞き取りを行います。
その場しのぎではなく、10年後、20年後にその人が幸せになるように提案をします。そのような観点でお話をすると、歯科医療の場合は自費治療や自由診療を含んだ説明になる傾向にあります。
もちろん、保険診療以外を希望されない場合には勝手に行うようなことはありません。
医院経営としてもどこに費用をかけるかがかわってくるため、機械、機材にお金をかけること、また多くの人数の患者様を見るという視点ではないので、医院が狭いことが多いです。
また一人一人にしっかり時間や手間をかけたいために予約は取りづらくなります。
患者様が聞きたくない、前医の治療内容やかみ合わせ、持病、喫煙などの悪習癖などにも言及いたします。
治療時間が長く、時には辛いこともあります。
そのため、患者様には理解されず、クチコミで酷評をいただく歯科医院も散見します。(専門的レベルの高い業界屈指の歯科医院に酷評が書かれてることは意外と多いものです。)
しかし、それが専門的にレベル高い歯科治療の結果をもたらし、良い結果をもたらすことが多いと感じます。
そのためこのような病院にはそれを希望される、また気づいた患者様が連日セカンドオピニオンで来院されています。
このように一見、患者様にとってデメリットになることも多いように思われますが、歯科医療は患者様の想像より簡単ではないこともしばしばあり、
なによりも患者様と人生を通してかかわっていくため、お互いの理解と感謝のもとに良い関係性を気づく必要があります。
ともに歯科疾患に立ち向かうという姿勢が必要です。
それでこそ、健康な口腔内と全身の健康が維持されるのです。
患者様全体の経験上3、4割くらいの方はこのようなことを望まれています。
イメージで言うと、パーソナルトレーナーや家庭教師、、ハイブランド、カウンターのお寿司、フレンチなどのイメージです。
では当院ではどちらと言うと、後者の方に近く、前者の要素も持っている(保険診療を行なっているという点で)歯科医院と言えます。
歯科医院のタイプ別の特徴を次の歯医者選び2以降で図にしてみました、参考になさってください。